クリエイター、個人事業主が自力で意匠登録、商標登録をする方法

この記事は約6分で読めます。

オリジナルのデザインを保護する意匠登録。

ブランド名&ロゴや手法を保護する商標登録。

クリエイターの方の権利を守る大切な法律です。

「真似された!」と悔しい思いをする前に先手を打ちたい。

 

餅は餅屋。特許事務所を通すのが

もちろんスピーディだし、楽なんですけど

お金がそこそこかかるんです。

こちらのリンク先にどれくらいかかるか書いてありますが

20万って…個人で仕事をしているクリエイターさんには

厳しい金額ですよね。

 

そこで私は自力で意匠登録しました。

そうしたらそれを知ったクリエイターさん達から

「ねぇ、どうやったの?」

とお問合わせがくるようになりまして。

いっそのことシェアした方が両者ハッピーになれるので

以前書いた記事に加筆・修正してまとめました。

 

私が挑戦したのは意匠登録ですが

商標登録も基本的には同じ取り組み方になると思います。

 

素人の私が試行錯誤したことが

誰かのお役に立てたら嬉しいのでシェア致します。

 

 

私の持っていた武器3つ

1.元半導体技術者としての特許知識

一応、これでも技術者の末席に連なっていたので

知的財産についても学びました。

と言っても「特許って独特の言い回しをするなぁ」

くらいのふんわりした浅い知識だけですけどね。

それでもハードルは少し下げてくれたかもしれません。

 

2.弁理士の友人のアドバイス

技術者時代の友人が特許事務所に務める

現役の弁理士さんだったので

特許情報プラットフォームの使い方を教えてもらいました。

 

似ているアイテムの文献はとっても参考になりましたし

そもそも自分のアイテムがどのカテゴリーに当てはまるか

調べるのに必要だと思います。

このカテゴリー決めが第一の壁ですかね。

 

3.意匠出願の手引き

 


 

 

特許庁が出している本でamazonでも購入できます。

書式や必要な項目は書いてあるので基本的なルールはこれを読めばわかります。

 

 

私が最初にしたこと

そもそも自分が意匠登録できるだけのものを持っているか否か

自分では判断できないため専門家に聞く必要があると感じました。

そこでまず最初に弁理士会が提供している無料相談に行ってきました。

ここで相当な知識を得られるんですけど…

 

私の場合、出せる期限が相当近いことが発覚するのです!

 

その理由はすでに発表していたデザインだったから。

そういうのは発表後半年以内に申請する必要があり

(とりあえず申請して受け取ってもらえれば大丈夫)

どこで初めて公開したのか、という情報を添付する必要が生じます。

もし間に合わなかったら…

商標登録で逃げられるかも、と

アドバイスいただきましたけどかなり面倒くさそう。

なので短期間で頑張りましたよ。

 

出願するのは実は比較的簡単

フォーマットが決まっているので

それに沿って書けばわりと書けてしまいます。

 

難しいのは「出願したものが拒絶された時の対応」です。

特許事務所から送られてくる書類の日本語が

難解なんですよ(私の読解力の問題かもしれませんけど…)

そもそも出願の時点で拒絶されないものを

提出できたらいいんですけどね。

そのための弁理士さんなんだと思います。

でも自分で申請しちゃいましたから、自分で対応です。

 

 

そんな時に力になってくれるのが、なんと特許庁の担当審査官!

説得しないといけない手強い相手だと思っていたのに

実際は心強い味方だったんです。

 

自分なりに拒絶に対する弁明書を書いたんですけど、

やっぱり伝わらなかったみたいで

審査官からお電話くださったんです。

口頭でこのデザインのこの部分を登録したい!

とお伝えしたら

「それならこんな風に書いたらいいですよ。

え?これ自分一人で書いてるんですか?

それは大変でしょう。

よかったら提出前にFAXで送ってもらえればチェックしますよ。」

なんてことまで言って下さって。

 

特許庁の方はとても丁寧で優しかったです。

 

ですから、もしあなたが自分で意匠登録や商標登録を

検討されているのであれば、

わからないことがあったら特許庁に相談する!

これが一番いいと思います。

 

 

修正する度に数千円が消えます

内容が伝わらない、など表現方法以外にも

ケアレスミスで書類に不備があっても

修正書類を書かなければなりません。

そしてその度に「電子化手数料」なるものを払わなければいけません。

書面をデータベースに登録するための手数料なんですけど

 

 

1件につき1,200円に書面1枚につき700円を加えた額。

例えば、商標出願を書面で提出したとき(商標願1枚)の電子化手数料は、

1) 特許出願の審査請求書分として1,200円+(1枚×700円)=1,900円

2) 手続補正書分として1,200円+(2枚×700円)=2,600円

1)+2)=4,500円となります。

(注)電子化手数料の金額における書面の枚数は、

電子化後の枚数に基づくため実際に書面を提出した枚数と

異なる枚数になる場合があります。

 

 

地味にイタイ。

だから提出前にFAXでチェックしてもらう!

私はケアレスミスが何度かあって

時間とお金を無駄にかけてしまいました。

あなたは私と同じ轍を踏む必要はありません。

心からおすすめします。

 

つまり担当審査官が決まったら仲良くなっちゃうのが近道です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

もしあなたのデザインに新規性があって

登録できる内容であれば、自分でも意匠登録できますよ。

 

そりゃあプロにお任せするのが安心で

時間もかからないと思いますけど、

私みたいに一人で仕事していると

そこまで資金もないですからね。

 

それでも自衛のために登録したいのであれば、

やってみる価値はあると思います。

 

パーティーなアクセサリーでエレガント&ゴージャスに

ポジティブエッジの夏目紘華でした。

 

 

初個展、来春開催

2018年3月20日(火)~24日(土)

場所:雑貨店カナリヤ

〒530-0047 大阪市北区西天満4-5-2 老松ビル2F 201室
tel/fax 06-6363-7188
URL www.zakkaten-kanariya.com

 

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