母が教えてくれた「自己主張と自己中心の境界」

親から何度も何度も

耳にタコができるくらい聞かされた言葉。

誰にでも一つや二つあるのではないでしょうか。

それは親が子供に大切にして欲しいと

思っていることかもしれないし

単に親自身が執着していることかもしれない。

全てを鵜呑みにする必要はないけれど

きっとあなたにとって珠玉の言葉もあると思うんです。

 

今日は私が母から教わって、

今も大切にしている言葉の一つをご紹介したいと思います。

 

 

口いっぱい言うたらあかんよ

幼稚園の先生から「あーいえばこーいう。

口から生まれてきたような子ですね。」

と言われた私。

よくしゃべる子供でした。

 

ただしゃべるだけなら可愛いんですけど

お調子者なところもあるし

理屈っぽく論破しようとする

いいか悪いかの世界で生きているような

人によっては面倒くさい子だったかもしれません。

 

そんな私のことを思って母がくれた言葉です。

「なんでも口いっぱい言うたらあかんよ。」

自己主張は悪くはないけれど

あなた中心に地球が回っているのではない。

皆もいろんなことを考えて生きているんだよ、と。

 

何度も言われてきたけれど

未熟な私は、自分で頭を打つまで

その真意に気づかずにいました。

っていうか何度もそれで失敗して

いい加減目が覚めたんですけどね（笑）

 

今ならわかる、親心。

この子はきっとこれで苦労するだろう。

その前に気づかせてあげたい。

そう思ってくれてたんじゃないかな。

 

 

誰だって話を聞いて欲しい。理解されたいと思っている。

聞き役の方がいいと思う人もいるかも知れないけれど

基本的に誰だって共感してもらえると

心地よさを感じやすいですよね。

 

皆それぞれに正義があって、

それを守りたい・理解されたいと思っています。

何が正解とかじゃないから、そんなの人それぞれだから

自分の正義を口いっぱい言う必要なんてないんです。

守りたい気持ちが強すぎると主張したくなるんだろうな。

子供のころの私の気持ちを汲み取るとそんなところ。

 

今でも心の何かを刺激されて反応しちゃうと

口いっぱい言いたくなる時もあるんですけど

そんな時は母の言葉を思い出します。

「何でも口いっぱいもの言うたらあかんよ」

 

そうやな。今口にしようとしたのは

自己中心の世界の言葉。人に押し付けたらあかんよね。

それだけで随分落ち着くから不思議です。

 

摩擦を恐れて自己主張ができなくなるのは違う。

自分の主義主張を何がなんでも通そうとするのも違う。

「私はこう思う。そしてあなたもいろいろ思っているでしょう。」

そのスタンスで交われるところ、交われないところ

その境目を見極めながらいろんな個性に触れたいな。

今はそう感じています。

 

 

 

 

親はいろいろ言ってくる。

めんどくさいなぁと思うことも沢山ありますが

根底にあるのはきっと愛。

毒親と言われる人達もいるけどね。

大人になったのなら取捨選択するのは自分です。

今も心に残る親の言葉は私にとって宝物。

私も息子にそんな言葉をプレゼントしたいです。

 

パーティーなアクセサリーでエレガント&ゴージャスに

ポジティブエッジの夏目紘華でした。

 

 

 

 

70/1000