金属は遮光しなくても大丈夫。
でも、それ以外のパーツには遮光した方がよいものもある。
よって、気になる方は遮光してくださいね。
それが私の見解です。
先日
という記事の中で
「アクセサリーは、できれば空気に触れさせない方がいい」
ということを書いたところ
「日光など光は大丈夫?」
とご質問いただきました。
今日はそのアンサー記事です。
私の見解は最初に書いたとおりですが
その理由を解説しますね。
ちょっと化学的なお話になりますが
難しくはないので興味のある方はご覧くださいませ。
紫外線で劣化するってどういうこと?
女性がその対策に躍起になっていることからも
紫外線って有害なイメージがあります。
衣服などの商品も店舗の照明にさらされると
傷んでしまうという話も聞いたことあると思います。
だから、アクセサリーも光には弱いのでは?
という疑問は、なるほど納得な発想ですね。
ではそもそも紫外線で劣化するというのは
どういうメカニズムで起きるのでしょう?
光による劣化の理由は、光エネルギーを吸収し、分子同士の化学結合が切断されるからです。
加えて、光は分子同士の化学結合の切断だけでなく、分子を励起させることで酸化が起こり、劣化を引き起こす場合もあります。
ここで分子同士の化学結合を切断、と言っていますが
これは有機物の分子結合のお話。
有機物の定義は炭素を含む化合物、だったと記憶していますが
もっとわかりやすい言い方をするならば
「生物の体内でつくり出される物質は有機物。
化学で人工的につくられる有機物もある。」
こんなイメージで間違っていないと思います。
金属の分子構造はそれとは別。
金属元素がぴしーっとかなり規則的に
結合されてるんです。
だから金属疲労なんてものもある。
つまり金属自体は紫外線の影響を受けないため
特に遮光に気を使わなくてもよいのでは?
というのが私の見解です。
それ以外のパーツは要注意!
でもアクセサリーって金属だけで
できていないものが多いですよね。
天然石なんて要注意。
私の経験上、染めてある石は
紫外線により数年で脱色されてしまいます。
染料は有機化合物だからです。
これは致し方ない。
できるだけ染めてないものを選んでいますが
染めてあるからできる表現ってあるんです。
ショッキングピンクの石とか、
ヴィヴィッドでとっても可愛い。
当店でも人気あります。
その石が色褪せただけで使いたくなくなるのは
もったいなさ過ぎるので
気になる方はアフターメンテナンスで
その石だけ交換もさせていただきます。
石の種類にもよりますが、だいたい
材料費+工賃で1箇所1000円
くらいだと思っていただけましたら。
あまりにも箇所が多い場合は割引も検討させていただきますので
まずはお問合わせフォームよりご相談ください。
ですから、天然石が多く含まれていたり
プラスチック、樹脂(レジン)などでできている
ヴィンテージパーツなどが含まれているアクセサリーも
紫外線は避けた方が懸命です。
そういうものは布の袋に入れる、木製の箱に入れる、など
対策してくださいね。
いかがでしたか?
有機化合物とか、化学懐かしいですね!
私は大学生の時に一般教養で材料工学をとっていて
その時に今日みたいなお話があったと
うっすーーーーーーら記憶しています。
無駄にならなくてよかった、よかった♪
パーティーなアクセサリーでエレガント&ゴージャスに!
アクセサリーデザイナーでパーソナルスタイリストの
夏目紘華でした。
【ポジティブエッジの年末年始の休業期間】
2017年12月26日(火)~2018年1月7日(日)
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